参加高校

分科会テーマ2 グループC

日本(新潟県) 新潟県立新発田高等学校

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発表要旨

タイトル 短冊壁によって津波は軽減できるのか
調査内容 調査理由 本研究は、河川津波の被害軽減を目的としたものである。東日本大震災では、河川を遡る津波が内陸部で深刻な被害をもたらした。この河川津波は陸地より速い速度で進み、堤防を乗り越えることもある。そこで津波に似た波を発生させる装置を作り(図1)、波の高さを最も軽減させられる方法を発見したいと考えた。
調査方法 津波発生部分(図2)では、輪ゴムの弾性力で合板を跳ね上げることにより津波を発生させた。津波発生部分から2m先にある測定部分で波の高さを20回測定し、平均を求めた。木製の短冊を用意し(図3)、枚数や、津波測定部分からの距離を変更して実験を行った。
実験1 3㎝の幅の短冊状の壁0~7枚を等間隔に並べて実験(津波測定部分からの距離:50㎝で固定)
実験2 実験1の条件で短冊を5枚に固定し、設置位置を変更しながら測定。
実験3 実験1の条件で短冊の枚数を4枚に固定して測定。
(実験2、3ともに津波測定部分からの距離:26㎝ 35㎝ 44㎝ 53㎝ 62㎝ 71㎝ 80㎝)
調査対象   
調査結果 実験1 短冊1、5枚時に波の高さが増加し、他の枚数時は減少した。
実験2 減少率は周期的に増減し、最大で約60%(62cm設置時)。
実験3 減少率は周期的に増減。5枚時よりも全体的に減少率は小さく、最大で約40%(80cm設置時)
問題点 ①波の高さの測定が難しい。
②実験1では、波の高さが短冊0枚時より5枚時に増加しているが、同様の結果が実験2には表れていない。
アクションプラン ①波の高さを正確かつ定量的に測定する方法を調べる。
②短冊を1~3枚に固定し、設置位置を変化させた場合、どのような結果になるか調べる。
③波の波長や速度、短冊間の距離、短冊と測定部分の距離から干渉条件を求める。
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